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葉山蓮子と柳原白蓮 ドラマ以上に波瀾万丈だった

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毎度 花子とアン日記です。『さらば修和女学校』

引き裂かれてしまった女の友情、

蓮子様の美しくも哀しい・・

そしてあの気高さに涙しました。。:゚(。ノω\。)゚・。 ・

でも、ここからが蓮子様の運命が大きく変わっていくのですよ。

それはもう劇的に。

 

蓮子のモデルとなっているのは、大正から昭和期に活躍した

実在の歌人・柳原白蓮(柳原燁子:やなぎわら あきこ)です。

村岡花子とは女学校で知り合い、卒業後も親交は深かったと言われています。

この柳原白蓮について調べてみたところ、その生き様には驚愕いたしました。

 

波瀾万丈の人生は村岡花子以上です。

蓮子様(白蓮)の生涯でドラマが1本撮れてしまいます。

 

あの『真珠夫人』(菊池寛)のモデルがこのお方だったのですね。

ドラマの中でも蓮子様は問題児でしたが、白蓮さんもなにかと世間を騒がせたようです。

その一つに有名な事件があります。 「白蓮事件(びゃくれんじけん)」です。

 

「白蓮事件(びゃくれんじけん)」とは 大正時代の1921年(大正10年)

10月20日、福岡の炭鉱王・伊藤伝右衛門の妻で歌人として知られる柳原白蓮(伊藤燁子)が、滞在先の東京で、

社会運動家で法学士の宮崎龍介と駆け落ちした事件。

新聞紙上で妻白蓮から夫への絶縁状が公開され、 それに対して夫・伝右衛門から反論文が掲載されるマスコミのスクープ合戦となり、センセーショナルに報じられた。

出典:wikipedia

 

あの時代ですからね、大変な騒ぎになったでしょう。

白蓮には悲しい生い立ちがありました。

 

【白蓮出生の秘密】

白蓮は血筋から言うと大正天皇の生母の姪っ子ということになります。

生粋の公家華族にあたるのですが、 白蓮の実母は柳原家の妾という複雑な出生であったため、

母子は引き裂かれ、柳原家へ引き取られ華族としての教育を受けます。

(この時白蓮は出生の真実をまだ知りませんでした。)

 

14歳で嫁ぎ、子供を出産するも愛の無い結婚生活に耐えかねて実家へ出戻り。

家風を重んじる伯爵家で離婚というのは恥とされ、白蓮は厄介者扱いでした。

そんな白蓮は短歌だけを心の慰めとして過ごしました。そして女学校(東洋英和女学校)へ編入します。

そこで花子と出会い、年下の生徒とも打ち解け幸せな女学校生活を送ります。

 

【再婚、不倫、そして駆け落ち】

白蓮は女学校卒業後、炭鉱王の伊藤伝右衛門と政略結婚させられます。

大富豪の妻とはなりましたが、妻としての立場は不安定なものでした。

伊藤伝右衛門にはすでに妾との間に何人もの子供があり、実質的に家の中を仕切っているのは女中頭のサキです。

 

夫の伝右衛門は昔の放蕩が過ぎ子供ができない身体であり、白蓮は実子を持つ事が出来ませんでした。

家の中の改革に乗り出してはみたものの、女中頭サキと激しく対立し孤立。

 

また伊藤伝右衛門から病気をウツされるという屈辱的な事件もあり夫婦関係は冷えていきます。

そんな孤独な結婚生活の中で白蓮の心の支えとなっていたのが短歌の世界です。

 

やがて白蓮は外の世界へと自分の居場所を求め、歌人との交流を深めます。

そこで編集者として出入りしていた宮崎 龍介と出会うのです。

 

【愛を貫く】

年下で労働運動に打ち込んでいた宮崎 龍介と出会ってから 白蓮は女性として本当の幸せを掴んだようです。

駆け落ちした際は夫への絶縁状をマスコミに公表し、それを受けて夫も反論するなど 前代未聞のスキャンダルでした。

 

ですが、白蓮の強さは気の強さだけではなく愛も深さも本物でした。

龍介と一緒になり、長男が生まれて後、龍介が病に倒れ一時期経済的に困窮する時期がありましたが、その期間は白蓮の稼ぎのみで家計を支えています。

 

晩年は白内障で視力を失いましたが、龍介、娘夫婦に囲まれ穏やかな晩年を送ったそうです。(享年81歳)

 

ここまで分かった地点でようやく「あ~良かった」と 胸をなでおろしました。

だって、これで最後に幸せになれなかったら あまりにいも報われないですものね。

 

女学校時代の花子と蓮子の会話

「蓮様の欲しい物は?」という花子に問いかけに

「燃えるような心が欲しい 一度でいいから本気で誰かを愛したいの」と答えるシーンが思い出されます。

 

この先の蓮子様には目が離せません。

ごきげんよう さようなら。

 

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