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火花の本ピース又吉
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話題の火花読書してみた。感想は◎

芥川賞を受賞する前は、本屋さんに行けばいつでも買える状態だったのに、受賞してからは店頭からもネットからも消えてしまった本『火花』。
遅ればせながら読ませていただきました。しばらくの間「花火」だと思ってたかも(≧▽≦) “火花”が正解ね。

”芸人が書いた本なんて、どうせ”という気持ちがどこかにあって、話題にはなっていたけど そこまで読みたいとは思ってなかったんです。
人間、不思議なもので、手に入らないとなると、なぜか、急に欲しくなってしまうんですね。
自分のこの性格がいやだなあと思いながらも、楽天ブックスで予約して先週読みました。

楽天ブックス⇒火花 (文春文庫) [ 又吉 直樹 ]
Amazonはこちら⇒ 火花 [又吉直樹]

純文学と言うと、難しい、長い、感想が微妙なことしか言えないという苦手意識があり、火花の1ページ目の文章を見た時、これはあかんかもなあ。。と思っていたのでした。しかし、実際、読み始めたら読みやすくてとても面白い!140数ページほどの本なので、1日で読み終えることができました。もっと早く読んでいれば良かった。

 

火花あらすじ

若手芸人徳永は、営業先の熱海の花火大会の会場で先輩芸人の神谷と出会う。神谷に強く惹かれた徳永は神谷を師匠と慕うようになる。神谷は天才肌でストイックに芸に打ち込んでいるが、一般大衆には受け入れられず、私生活はだらしない。ある日神谷に「俺の伝記を書け」と言われ、徳永は言いつけに従い「神谷ノート」を作る。徳永はスパークスというコンビで活躍し、やがてにテレビに出演できるほどになっていく。徳永は神谷に認められたい一心で頑張り続けていたが、いっこうに神谷には誉められない。この頃から二人の間に微妙な空気が流れ始める。その後徳永は徐々に仕事が減ってゆき、相方の結婚を機にコンビは解散、徳永の芸人人生はそこで終止符を打つことに。その頃、神谷は借金の返済に困り行方をくらませていた。ある日、神谷本人から連絡を受け、徳永が再会した時にはなんと、神谷は整形して巨乳男となっていた。これで笑いがとれるかも知れないと思ったから・・と。そんな神谷を誘って二人で温泉旅行へ出かけるが、最後まで自分の芸を極めようとする神谷の姿を、複雑な気持ちで徳永が見つめながら”神谷ノート”を書き続ける。

なんとも言えない光景でこの本は終わっているのですが、こういう作品は下品だと毛嫌いする人もいるだろうなと思いました。

徳永と神谷のやり取りが主になるのですが、日常会話も、メールのやりとりでさえも、ボケとツッコミで出来ていて、大阪の人同士の普通のノリより、ちょっとレベルが上の面白さです。その世界に馴染みがない人、興味のない人にとってはつまらないと感じるかもしれませんね。

面白いと言っても決してハッピーになれる内容ではないんですが、又吉さんの頭の中にあるもの、ありのままを書いたんだろうなと思えました。物語の主人公”徳永”が、又吉と重なってしまうことは当然なんですが、この本に書いてあることが全て現実のことのような錯覚をしてしまうんです。神谷のモデルとなってる芸人さんがいるそうですが、その方は彼女に貢がせたり、夜逃げしたり、芸のために胸にシリコン入れたりする人ではなさそうです(笑) それでも、火花を読み終えた時は、こんな人、ホンマに居てるかも知れへんなと思いました。

amazonのレビューを読んでいたら、「こんなものが芥川賞をとるなんて!」と思いっきり酷評する人も居ますが、言いたくなる気持ち、分かる気がします(笑)
神谷さんがクズすぎるし、、

私は単純に徳永と神谷のかけあいで笑えたし、二人の姿がありありと映像として浮かんできました。人を笑わせる商売の裏側はとても厳しい世界、その中で生きる人のことを又吉さんなりの愛をもって描写しているようでした。

文学だけじゃないピース又吉のセンス・才能に驚く

芥川効果で、毎日のように又吉さんがテレビに出ていますが、「プレバト」では絵手紙と、俳句の才能ありの1位をとっていました。まあ、これは他の人が凡人なので、当然と言える結果かも知れませんが、あのカブトムシの絵は芸術的なセンス・感性がなければ描けないでしょうね。高校時代はサッカーの名門、北陽高校(現:関西大学北陽高等学校)でレギュラー選手だったと聞いていますが。文武両道ですやん?!この人どれほどの才能を持っているんだろうか?

火花を読んで、又吉直樹という人について、芸人になるまではどんな生活だったのだろうか?どんなことを考えているのか、素の部分がもっと知りたいと思いました。
それは「第2図書係補佐」の中で、かなり知ることができました。

「第2図書係補佐」とは、又吉さんご本人の体験談を交え、おすすめの書籍を紹介する本なのですが、1つ1つのエピソードがおもろすぎて「ぷっ!」っと噴き出すこともしばしば。もっともっと笑わせてよ~!という欲求さえ湧いてきました。文体や思考に好き嫌いはあると思うけど、私はこういうネタが好きです。
この2冊の本で、俄か又吉ファンになってしまっていますが、こうなると、彼のおすすめする本ならば他の本も芋づる式に読みたくなって来るわけです。

今は「アッコにおまかせ」ですすめていた「紙の動物園」(ケン・リュウ著)を読んでいます。

 

 

「折り紙」がキーワード。SFファンタジーの短編小説です。短編だけど胸がじわ~と熱くなる珠玉の物語がごろごろと収録されています。こちらもなぜか在庫がなくて、あっちこっち探し回りました。
夏休みの読書感想文にするなら短編小説の中から選ぶのもありかもね。

 

「天皇の料理番」が終わって、他にハマるドラマもなく、更新が1か月もあいてしまいました。「まれ」はもうメチャクチャやし未だマッサンロスやな^ ^;

おすすめしたい本がいくつかあるので紹介していきまひょ。

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