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第2図書係補佐ピース又吉がサッカーで見せたマテウス並の精神力が凄すぎる

第二図書係補佐 ピース又吉
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芸人であり作家という肩書を持つ又吉さん。申し訳ないけど、ピースの漫才もほとんど見たことがなく、どちらかという相方の綾部さんの方がテレビ番組の司会や、ワイドショーで見ることが多かったです。好きな芸人でもなんでもなかったですが。しかし、又吉さんの火花が話題になり、そして本を読んだところで“又吉直樹”とう人のことをもっと知りたくなりました。テレビや動画もいくつも観ました。

ニックネームが死神だったと言われていたように、なんか地味で、表情もあまりないですし、独特のヘアスタイルは似合っているのかいないのか。

見た目はどうあれ、文章も書けるし、サッカーも上手い、お笑いと芸術的なセンスも持ち合わせ、いったい何なん?この人!ものすごく羨ましいです。

「第2図書係補佐」は、実は火花の発送を待ってる間に読みかけていました。今も全部は読んでいないのですが、この本は個人的に芥川賞の「火花」より、読み物として面白いと感じました。

 

第2図書係補佐サッカーという名の神様」の中で明かす少年時代

「第2図書係補佐」では、たくさんの本が紹介されています。簡単な解説と、その本に纏わる又吉さん自身の体験談を交え、いろんなエピソードが入っているのです。中でも私が大変感銘を受けたのが「サッカーという名の神様」です。

「サッカーという名の神様」は、世界各国のサッカーカルチャーについて書かれたエッセイ集。私が強く心を打たれたのは、この本の内容についてではなく、又吉さんが少年時代にやっていたことです。

どんなお話なのかあらすじを紹介しますと、

又吉さんは、小学校ではサッカー部に所属していました。入った理由は「サッカーやったらモテるで」と姉にすすめられたから。しかし思惑とは裏腹に全くモテず、練習に行くのは苦痛だったそうです。また経済的な理由で、専用の靴も、マイボールもなく、水筒でさえ姉のお下がりで、恵まれた環境ではありませんでした。本には書いてなかったけど、その時の気持ちを想像すると胸が痛くなりました。はじめはサッカーも上達せず、あまりの下手さに試合を見に来た父親にさえ

“「2度と観に行くか!ボケ」”

と言われる始末で、だんだん練習に行かなくなってしまいました。ところが、テレビでたまたまマラドーナとマテウスが出場する「イタリアW杯決勝 アルゼンチン対西ドイツ」の試合を観たことが転機となり、1年後にチームに復活。ここからの彼は不屈の精神で邁進するんです。

まず、マラドーナの真似をして左足でボールを蹴る練習を始めるのですが、当然、利き足ではないのでうまく蹴れるはずがなく、練習ではチームのみんなに迷惑をかけてしまいます。チームメイトからは非難囂々

“「右で蹴れや!」”

”「何考えてんねん?右で蹴れや!」”

”「何なんコイツ 右で蹴れや!」”

と罵声を浴びながらも、それでも”マテウスのように強い精神力で僕は蹴るのを止めなかった”のです。

彼はついに、3か月後には完全に左利きになり、レギュラーの座を獲得したのです。ここまででも十分根性あるなと感心していたのですが、本当に凄いのはここからです。

 

サッカー部のコーチに対する反発と執念

サッカーに夢中になった又吉少年は、中学3年間はサッカーの練習に集中し、高校は名門北陽高校へ入学、副キャプテンを務めるまでの選手になりました。憧れもあったのでしょうが、小学校時代のコーチに対する反発心も彼の支えになっていたと思います。その時の話が衝撃的です。

“ある日「お前等、自分でサッカーが上手いと思うか?」”

とコーチに順番に聞かれ、選手のほぼ全員が「下手です」と答える中、たった一人「下手やとは思いません」と答えてしまった又吉少年。そう答えたのには本人なりの考えがあった訳ですが、コーチには通じませんでした。

“コーチは「今自分で下手だと言った奴は伸びる」と言った。僕は地獄の底に叩き落された。”

“この人のルールだと僕は一生浮上できない しんどかった”

と語ってます。小学生にしてこの出来事は、相当ショックやったと思います。それでもコーチに定められたルールを否定するために、又吉少年は、母に5号ボールを買ってもらい、そこからボールを蹴る猛練習を黙々とやり続けます。その努力があって後に、名門高校のサッカー部でレギュラー入りを果たすことが出来たのです。

この話、めっちゃ感動しました。やばい、又吉すご過ぎる!ほんで、この本に出て来る又吉談がおもろすぎる(笑

又吉さんが時の人となり、もし、あの時のコーチや関係者がこの本を読んだら、どんな気持ちになるんやろ?と想像してしまいました。以前流行ったドラマのキメ台詞をお借りすると”倍返し”で地獄の底に叩き落されてるかな?

いや、言った本人は意外と覚えてないもんです。

北陽高校時代の写真を見ると、又吉さん、なかなかのイケメンでした。次にどんな又吉ワールドを見せてくれるのか 今から楽しみにしています。


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ただの書評やない。笑いあり、感動あり、ホンマに面白いです。

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