14 Jul 2016
5月の末から入退院を繰り返していた父が、先週亡くなりました。
今日で一週間になります。82歳でした。
入院当時の様子は記事にもしましたが、あの時はまだ元気があって、まさかこんな急に様態が悪くなるなんて思ってもみないことでした。
ただ、年々細く、弱々しくなっていく父の姿を見ていて、なんとなく長くはないんだろうなと感じていました。
あと何回一緒に食事したり、お話したりできるんだろうか?と何度も思いました。
父は昭和のお父さんを代表するような人でした。家事や子育ては母任せ。休日はゴルフ、真面目で仕事熱心。
それでも、家庭内で何かが起こった時はピシっ!っと締める、そして母とは違ったところで そっとサポートしてくれた優しい父でした。
父は、幼いころに両親を亡くし、親戚の家に兄と一緒に引き取られ、戦争も経験し、大変苦労をしたそうです。
そこでハングリー精神が宿ったのか、いつか、会社を興して金持ちになってみせると、寝る間も惜しんで必死で働いたと、私は弟と一緒によく昔の苦労話とも自慢話ともとれる波乱万丈ストーリーを聞かされたものです。
念願かなって、30代で会社を設立。しかし父はいつも仕事のことで神経をすり減らしていたんでしょうね。
昔から病気とは縁が切れず、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胆石、脳梗塞、大動脈脈狭窄症・・と度々入院していました。
最後は「敗血症」になり、最後の3日間は本当に苦しそうでした。積極的な延命治療は断っていたので死期も早まったかも知れません。
「すまんなあ。また入院してしもたけど、これが最後になりそうや。そろそろお前たちとも おさらばやで。」
3度目の入院で、父はんなことを言ったのです。そしてこれが私が父と交わした最後の言葉になってしまいました。
父が息を引き取ったのはその1週間後でした。
わかってたんや。
2か月の間、毎日父の顔を見に行くのが日課だったのに、今は気が抜けてしまった感じがする。
病室で、動かなくなった父を前にしても、ほとんど涙は出なかったのに、家に帰ってから泣けてくるのはどうしてなんでしょうね。
何もしてあげられなくてごめん。心配ばっかりかけてごめん。
これからはお母さんを支えていきたいと思っています。
今までありがとうございました。
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